2008年10月8日水曜日

シェクスピア・カントリーパーク




                      2008年07月25日02:20

近世イングランド風の大型木造家屋が建ち並ぶテーマパークで、博物館とは言えないが、その時代を感じさせてくれる風情が漂っている。
シェクスピアの生家を復元した実物大模型と蝋人形が当時の生活を垣間見させてくれるが、明るい照明が用いられていて部屋の隅々まで観察できる。当時の照明は樹脂蝋燭だと思うがその暗さは想像するしかないが、蝋人形が住む太い柱の頑丈な造りの部屋の中の調度や寝台、寝具などを眺めると当時の日本と比べると建物の観念がかなり違うようだ。
外には17世紀初めの風車を復元したものが偉容を放つ。水車に比べると遙かに回転のコントロールに気を遣う風車を使いこなしていた西欧の技術に驚いてしまう。この時代の人たちはノコギリを使うことを恐れないのかと思うばかりの太い角材が西洋人の腕力を誇示するようで圧倒されてしばらく眺めていた。
公演の行われたホールも太い部材で構成されており、当時の建築費はどの程度かかったのだろうかとそんなことばかり考えて、過疎化老化している現在でも十分な補修がなされているとするとそれは凄い経済力であるとも思うと、作っては壊すを常とする風土との相違を知る。

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